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地域医療の最適化をめざし、個々の病院のリソースをいかに活かすか。

 今回紹介したのは、仮想現実である。いくつも病院の現状を踏まえ、一つの物語とした。こうした病院の悩みは大きい。ある意味、それまでの自らを否定することでもあり、経営者には苦渋の思いであろう。それでもこれからの地域医療を考え、決断するという設定にした。
 一方、基幹病院にも、診療報酬改定において、さまざまな条件が提示された。これまで以上に、重症患者を速やかに治療し、早期退院へと促さなくてはならない。そのためには地域のなかで、自院を退院した患者を受け入れ、在宅復帰へと繋いでくれる中間的な病院を選び、早期に連携体制を築いていくことが求められている。
 それは一朝一夕にできるものではない。疾患ごとに継続した治療を提供するための仕組みづくりを、連携する病院と一緒に考え構築する。また、顔の見える関係のなかで、双方の得意不得意を明らかにし、それぞれの病院が有するリソースを地域全体に活かす、という姿勢も必要不可欠だろう。そうした病病連携の仕組みが完成しなくては、「地域があたかも一つの病院のように」機能することは望めない。
 今号は中間的な病院にスポットを当て、変わりゆく地域医療体制の行方を探った。次号では大きな変革に迫られている基幹病院を取り上げ、これからの「病病連携」をテーマに、2025年に向けて解決すべき課題について考えていきたい。

 


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