852 views

human-main

One for all-All for one

91E592CB959B91E590b
大塚耕平 氏 

元厚生労働副大臣。早大卒後、日本銀行を経て2001年から参議院議員。日銀在職中に早大院博士課程修了(学術博士、専門はマクロ経済学)。内閣府副大臣(金融、郵政改革、規制改革等担当)等歴任。55歳。


 かつての日本は3世代同居、親密な近所づきあい、高齢者よりも現役・若年世代の人数が多いことを前提とした社会。高齢者や要介護者は家族や地域の支えで暮らしていました。
 戦後、核家族化が進み、医療保険や医療機関も整備され、高齢者や要介護者は制度や病院が支えるという社会を指向。しかし、急速な少子高齢化と社会保障財政の逼迫によって、日本社会は方向転換を余儀なくされています。
 地域包括ケアシステムは、医療・介護の枠内にとどまる政策ではありません。今後の日本社会のあり方を追求する構想です。
 老夫婦のみ世帯、老々介護世帯、老人単身世帯が急増する中、医療・介護・予防・生活支援・住まいの「5点セット」を、地域が一体となって支援する社会を目指す一大プロジェクトです。
 地域包括ケアシステムと言っても、人口の多い都市部と過疎化が進む中山間地では同じではないでしょう。定型的な機能や仕組みを用意するだけでなく、地域の実情に合った工夫と努力が求められます。
 「One for all―All for one」。ラグビーのキャッチフレーズが頭に浮かびました。地域医療コーディネーター、中核病院、診療所、介護・リハビリ施設、訪問看護ステーション、薬局、そして自宅。医療・介護関係者と患者、住民が相互に協力し合う姿こそが地域包括ケアシステムです。

852 views