842 views

human-main

地域医療の生命線

91E592CB959B91E590b
大塚耕平 氏 

元厚生労働副大臣。早大卒後、日本銀行を経て2001年から参議院議員。日銀在職中に早大院博士課程修了(学術博士、専門はマクロ経済学)。内閣府副大臣(金融、郵政改革、規制改革等担当)等歴任。55歳。



 「地域医療の崩壊」と言われ始めて久しいですが、地域医療の課題解決に向けた取り組みは続いています。医学部地域枠、総合医育成、地域包括ケアシステム等々の諸施策は、それらの一環です。
 今国会でも「地域医療連携推進法人制度」創設を図る医療法改正が議論されます。同法人は地域の医療・介護等の関係者が連携して活動するためのプラットフォームであり、同法人に参画する病院間での病床融通等が可能となります。
 もっとも、地域包括ケアシステムや地域医療連携推進法人等の政策的・制度的工夫を行っても、医療・介護そのものを支えるのは「人」です。
 医療・介護人材の育成・供給のためには「処遇」改善が重要です。しかし、それだけでは量的不足を解消できても地域的偏在は解決できません。
 自治医大や医学部地域枠は偏在解決のための「制度(システム)」であり、今後、同様の工夫を拡大していく必要があります。
 しかし、そうした制度がなくても、地域が医師不足で困っているのであれば、そこに行って貢献しようという医師の「意志(Will)」が最も大切であることは言うまでもありません。
 処遇、制度、意志。いずれも重要ですが、「医師の意志(Will)」こそ、日本の地域医療の生命線と言えるでしょう。




842 views