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医療の中味と病院経営力、その<質>の論議が必要。

 二次医療圏をベースに、地域医療構想調整会議(以下、会議)が行われている。LINKEDは、そうした会議を構成する医療機関、行政などからさまざまな声を聞き、会議の論点が〈数〉にあることを知った。将来の人口構成から予測する疾病数、その疾病数に必要な病期ごとの病床数。医療圏ごとで示されるこの数字に対し、自らの姿をどう近づけるか病院ごとに考え、地域で話し合いを進めているのだ。
 超高齢・少子社会を考えると、地域医療構想の策定は必要不可欠であろう。そして、効率的、且つ、効果的な医療提供のために、医療圏ごとで、医療資源の最適化を図る必要性も理解できる。それらに異を唱えるものではない。だが、そのための論議が、果たして〈数〉だけでよいのだろうか。〈質〉の論議も必要なのではないだろうか。
 〈質〉を語るとき、二つの意味がある。一つは、医療の中味、もう一つは、医療経営の質である。医療の中味とは、地域が必要とする医療に対して、展開される医療水準の高さそのものだ。医療経営の質とは、同じ成果を出すにあたってのマネジメント能力。すなわち、同じ成果を効率的に遂げるために、人材や施設・設備、そして投資を、いかに展開するかの病院経営力である。
 地域医療構想の策定には、生活者は、地域医療のオーナーは私たちだという意識を持ち、権利と責任を持って参加することが大切である。その際には、〈数〉だけに目を奪われるのではなく、〈質〉という要素があることを前提にした上で、見つめ続けてほしいとLINKEDは考える。そのための一助となる情報を、LINKEDは今後も提供していきたい。

 


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