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地域のために
挑戦し続ける遺伝子。

 

 

名古屋記念病院


見据えるテーマは、
地域の高齢者を
支える医療の創造。

main

社会医療法人名古屋記念財団 名古屋記念病院は、名古屋市東部をエリアとし、幅広い診療科目を開設する急性期病院。
がん医療や救急医療など、常に地域に必要な医療を展開してきた。
そして今、同院は、超高齢社会に照準を合わせ、新たな挑戦を始めようとしている。

 

 

 

 

 

信頼されるがん専門病院として、
救急医療を含む総合的な病院として、歩んできた30年余。

038_NagoKinenH_L242016.p 今や、日本人の国民病ともいわれるがん。昭和56年に脳血管疾患を抜いて日本人の死因のトップになり、以降、全国的にがん治療の強化が急務となった。そうした時代のニーズに応え、昭和60年に誕生したのが、名古屋記念病院である。設立時のコンセプトは、<がんと免疫>を中心にした総合的な病院。民間の病院としては異例ともいえる腫瘍科(がんを重点的に治療する診療科)を開設。がん治療に精通した医師を集め、手術療法、放射線療法、化学療法を組み合わせた集学的治療を展開。今日では当たり前になったインフォームドコンセント(説明と同意)も先駆的に取り入れ、患者や家族の思いを大切に、最新のエビデンス(科学的根拠)に基づくがん治療を提供してきた。また、がん検診の受診率を継続的に高めていくための会員組織<肺がんから身を守る会>などの結成、がん患者や家族のさまざまな相談に応える<がん相談支援センター>の開設など、がんの予防や患者サポートの仕組みづくりも推進してきた。そのパイオニア的な取り組みの数々から、<民間のがんセンター>として地域住民から厚い信頼を得てきたのである。
189_NagoKinenH_L242016 こうしたがん医療と並び、同院は地域のニーズに応えて、救急医療を強化し、診療科目を充実させてきた。救急医療については、二次救急を担う救急指定病院として、24時間365日、救急患者を受け入れる仕組みづくりを推進。年間約5000件の救急搬送を受け入れる体制を築いている。同院の長谷川真司院長は、平成8年、初代小児科部長として赴任し、小児救急医療体制づくりに尽力してきた人物でもある。「救急医療は、医師として命を救うやりがいがあります。小さなお子さんからお年寄りまで、どんな患者さんでも24時間365日、お断りしないのが私たちの誇りです」と話す。
 診療科についても、施設の増築に合わせ、次々と科目を増加。内科系・外科系を中心に眼科や耳鼻咽喉科なども含めた総合的な診療体制を確立している。このなかには、地域で最も早く開設された<総合内科>もある。ここでは、研修医が積極的に診療に携わり、幅広い疾患に対応する診療能力を養う教育の場としても機能。同院は、優れた教育病院としても果敢に挑戦してきたのである。

ボックス(知ろう)1

 

 

少子高齢化が進む地域社会において
<困ったときにいつでも頼れる病院>をめざしていく。

 136_NagoKinenH_L242016 名古屋市東部に根を下ろし、発展を続けてきた名古屋記念病院。では、これから将来に向けて、どんな展望を持っているのか、長谷川院長に話を聞いた。「危惧しているのは地域の高齢化です。ここは古くからの住民もいますが、転勤などで移ってきた新しい住民も多いため、住民同士の繋がりが希薄になりがちです。今後、認知症や一人暮らしの高齢者が増加しても、地域住民が互いに支え合うには不安があります。では、当院に何ができるのか。そう考えたときにたどりついたのは、<困ったときに頼れる病院・いつでもそばにある病院>をめざすことでした。たとえば、在宅療養中に急変した人がいれば、24時間いつでも受け入れたり、自宅で暮らすがん患者さんの相談に応えるなど、当院が持つ急性期の医療機能を活かしつつ、地域の高齢患者さんをしっかり支えていきたいと考えています」。
3179 そのためにも、長谷川院長が重視するのは、「地域連携の強化」だという。同院はもともと、愛知県下でいち早く開放型病床(病院と診療所の医師が共同で入院患者を診るシステム)を導入するなど、他に先んじて地域連携に取り組んできた。そのノウハウをベースに、近年は地域の歯科医院の医師に、入院患者の口腔機能管理を依頼する仕組みも作り、医科歯科連携のネットワークを地域に広げている。「今後もさらに、地域の健康を支える皆さんとの協力関係を深め、限られた医療資源を有効に活用することで、地域の高齢化に立ち向かっていきたいと考えています」。「同時に…」と、長谷川院長は言葉を続ける。「老いていく地域社会を見据え、私たち自身の病院機能も強化していかねばなりません。質の高い医療を提供するためのハード面を整備するとともに、ホスピーグループ(詳細はコラム参照)内の連携も活かし、さらに地域に貢献していきたいと思います」。長谷川院長は、そう力強く締めくくった。

ボックス(知ろう)2

 

column

コラム

●名古屋記念病院は、愛知県で有数の民間医療福祉グループ<HOSPY(ホスピー)グループ>の一員である。ホスピーグループは、昭和46年に名古屋クリニック(現・新生会第一病院)を開設したところからスタート。その後、急性期医療を担う名古屋記念病院、腎・透析治療と亜急性期治療を担当する新生会第一病院を中心とした医療施設グループに、地域介護の中心となる新生楽舎、身体障害者の施設である<あしたの丘>などが加わり、医療・介護・福祉の広い領域に事業の裾野を広げている。

●ホスピーの名前は、おもてなしのホスピタリティと、幸せのハッピーを組み合わせたもので、患者や利用者の健康と幸せを願う気持ちが込められている。ホスピーの基本的なテーマは、<健康文化の創造>。単に病気を治療する、予防するということから発展して、人々の健康づくリと新しいライフスタイルの創造までを含めた広い分野で社会に貢献していくことをめざしている。

 

backstage

バックステージ

チャレンジ精神こそ
成長のエンジン。


●名古屋記念病院の歴史は、挑戦の歴史である。<がんで困っている人を救うために、がんに特化した病院になろう>という大きな志を持って開院。以来、がん医療とともに、地域に必要な救急医療などに力を注ぎ、地域でなくてはならない病院に成長。また、多様な診療科を開設して総合的な診療体制を築き、幅広い疾患に対応できる総合力を備えた医師の育成にも挑戦してきた。

●民間病院の持つ機動性を遺憾なく発揮し、常にチャレンジを続ける。この姿勢は、同院の伝統として脈々と受け継がれてきた、いわば<遺伝子>だろう。だからこそ同院の取り組みには、常に地域への奉仕の精神が根底にあり、<地域医療のために当院は何をすべきか>という真摯な目線が感じられる。激動の地域医療改革の時代に、同院がどのように立ち向かうのか、その行方を見守っていきたい。

 


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