1,297 views

ƒvƒŠƒ“ƒg

消化器の専門病院。
山下病院の矜持。

 

 

医療法人 山下病院


進取の気風に富んだ
消化器の専門家集団。
最先端の医療がここにある。

main

山下病院は消化器疾患に特化した専門病院。
消化器とは食べ物の消化や吸収に関係する臓器で、胃、大腸、小腸、肝臓、胆嚢、膵臓などを対象とする。
それらの臓器に対して、同院は最先端の医療を提供している。
「消化器ではどこにも負けない」という意気込みで邁進する、山下病院の誇りと気概に迫った。

 

 

 

 

 

内科医と外科医がともに手術室に入り、
胃の腫瘍摘出に臨む。

227049_加工 その日、山下病院の手術室には、消化器内科と消化器外科の医師が総勢5名、集結していた。内科と外科のハイブリッド手術〈LECS(レックス:腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術)〉が行われたのである。この手術は患者の口から内視鏡(胃カメラ)を入れると同時に、お腹に小さな孔を数カ所つけて管を入れ、腹腔鏡(小型カメラ)を挿入し、胃の内側と外側から同時にアプローチする。
 患者の病変は、胃の入口付近にできた悪性の粘膜下腫瘍である。まず、内科医が胃の内側から腫瘍を観察し、メスで腫瘍の周囲に〈胃壁の切り取り線〉をつけていく。続いて外科医が、その切り取り線に沿って、胃の外側から腫瘍を切除していく。患者のお腹には、内視鏡と腹腔鏡の両方が挿入されている状態。内科医と外科医が熟達したPlus顔写真_松崎先生技術を持ち、あうんの呼吸で臨まなくては安全に遂行できない。張り詰めた空気のなか、切除した腫瘍を取り出し、腹腔鏡下で縫合が終わると、モニターを見つめていた医師たちから安堵の息がもれた。
 LECSは平成26年4月、保険収載された新しい手術。適応される症例は、悪性と認められた5センチ以下の胃粘膜下腫瘍だ。とくに胃の入口や出口付近にある腫瘍は、外側からは場所を特定しにくい。そのため従来は、胃を大きく切除しなくてはならず、術後、栄養障害などをもたらした。しかし、LECSでは切除範囲を最小限に抑えられるため、胃の機能をほとんど損なうことがない。
 現在、LECSを行っているのは大学病院が中心で、一般の病院ではまだ、ほとんど行われていないという。「当院では1年半前から積極的にPlus顔写真_小倉先生導入しています。この難しい手技を安全に行えるのは、消化器疾患に特化した当院ならではと自負しています」と語るのは、消化器内科部長の松崎一平医師だ。同院では内視鏡を用いた検査・治療を手がけ、早期がんの切除でも豊富な実績を重ねている。一方、消化器外科も、胃切除術の7割近くを、大腸切除においてはほぼ全例を、腹腔鏡下手術が占めるなど、日本内視鏡外科学会の技術認定医である3名の専門医が、積極的に腹腔鏡下手術を実践している。「腹腔鏡下手術は一般的な手技になってきましたが、そのなかでも、我々はトップランナーとして走り続けることを使命としています」と、腹腔鏡手術センター長であり、同院統括副院長の小倉 豊医師は語る。

ボックス(知ろう)1

 

 

専門病院として、
常に一歩先の医療を提供していく。

 215118 内科と外科の密な連携があってはじめて実施できるのが、LECSである。同院では診療科の垣根が低く、両科の医師たちはいつでも相談し合う関係を築き、週に一度は両科の医師が一堂に会し、患者の治療方針について検討している。また、その会議では、しばしば、診療ガイドライン(現在の標準的な治療方針)の適用外のケースも議題に上るという。「年齢やがんの大きさから、他院では〈治療できない〉と断られた方も当院に来られます。でも、ご本人がリスクを充分に理解した上で治療を希望するのであれば、私たちは、何とか応えようというスタンスで検討します」と松崎。そのようなチャレンジができるのも、内科・外科ともに高度な技術を備え、また内科・外科の連携がうまくいっているからこそ。「私たちは常に〈消化器の専門病院〉という強い意識を持って治療にあたっています」と小倉は語る。
 超高齢時代を迎え、多くの病院は、複数の疾患を持つ高齢患者に対応するために、臓器別の枠にとらわれない総合的な診療機能の強化に乗り出している。そのなかで、同院はなぜ、消化器一筋の道を進むのだろう。服部昌志理事長に話を聞いた。Plus顔写真_理事長「一宮市には、幅広い疾患に対応できる急性期病院が充実しています。そうした病院と連携を深めつつ、当院は当院でしかできない治療の質を高めていくことが使命だと考えています。たとえばLECSのように、大学病院でしか受けられなかった治療を、地元で安全に受けられるようにするのも、その一つです。専門病院として常に一歩先を見据え、最先端の医療の恩恵をいち早く地域の患者さんに提供したいと考えています」。〈最先端〉を実践するために、同院では医師も看護師も技師も、常に、新しい知見を貪欲に取り入れ、レベルアップに努めている。進取の気風に富んだ誇り高きプロ集団として、同院はこれからも独自の道を突き進む。

ボックス(知ろう)2

 

column

コラム

●「山下病院で胃カメラ・大腸カメラの検査を受けたらすごく楽だった」。そんな評判が広がり、同院を選ぶ患者も多いという。その秘密は、まず専門医集団の腕の良さ。医師はもちろん、看護師、臨床検査技師も、専門特化した技能を持つ。それは、腹腔鏡下手術においても同様だ。

●そして、もう一つの秘密は最先端の医療機器を揃えていることだろう。消化器内科では、最新型の内視鏡(NBI拡大内視鏡)や超音波内視鏡はもちろん、小腸ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡システムなどを完備。消化器外科においても、大学病院クラスの腹腔鏡システムを採用している。「内視鏡も腹腔鏡も、より高解像で、体に負担の少ない最新モデルが次々と開発されています。それらをどこよりも早く導入し、診断と治療に採用しています。消化器の専門病院として、人材(ソフト)も設備(ハード)もトップレベルを追求しています」と服部理事長は胸を張る。

 

backstage

バックステージ

「一芸に秀でた」病院の
抜きん出た存在感。


●一つの病院で医療を完結していた〈病院完結型〉から、地域の病院が専門性を活かし相互に連携して医療を提供する〈地域完結型〉へと転換が進んでいる。山下病院はその時代の流れのなかで、自らを〈消化器の専門病院〉と明確に規定。自院にできない部分は近隣の病院と連携を深めることで、地域の患者のニーズに応えている。

●専門病院として歩む利点は、限られた資源を専門領域にすべて注げる点にあると言えるだろう。他院に先駆けて最新の医療機器を揃え、優秀な人材を集めることで、最先端の治療を提供。さらに、圧倒的な症例数をベースに臨床研究に力を注ぎ、大学から派遣される医師たちが腕を磨く〈臨床教育の場〉としても機能する。そうした取り組みが「消化器ではどこにも負けない」という職員のプライドを育み、同院の強さを生み出しているのではないだろうか。

 


1,297 views