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地域医療構想 – 私たち病院関係者に求められる連帯と協同。

浦田院長_2
一般社団法人愛知県病院協会 会長 浦田士郎 氏 
(愛知県厚生連安城更生病院 病院長)
 

1981年名古屋大学医学部卒業、日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会指導医、日本リウマチ学会専門医、2008年4月より愛知県厚生連安城更生病院 病院長、2017年3月より一般社団法人愛知県病院協会 会長。



 現在、我が国において、<地域で完結する効率的で良質な医療の提供体制>と、<地域包括ケアシステム>を構築することが国策として進められています。
 私たち病院関係者にとって、効率的でしかも良質な医療提供の実現は、長年の懸案課題であり、この仕組みづくりのためのツールが、昨年10月に一年半の議論を経て公表された地域医療構想です。
 地域医療構想の冒頭に「患者の病状に応じて急性期から在宅医療まで適切な医療が将来にわたって継続的に受けられるようにするために、医療の機能分化および連携を進めて行く必要があります。」と記載され、2025年の愛知県の医療提供のあるべき姿が示されています。そこでは私たち病院関係者が自主的に協議し取り組んで行くことが求められています。
 そのため愛知県では、法的な根拠を持った協議の場として、各構想区域に地域医療構想推進委員会が設置されました。しかしその委員として参加する医療関係者の数は、極めて限られており、本当の意味での幅広い自主的な協議の場づくりが喫緊の課題でした。そのため現在、愛知県下の病院団体(※1)は共同して愛知県病院団体協議会を結成。県下の構想区域ごとに、自主的な地域医療構想についての協議の場を設ける試みを始めました。まずは情報共有からはじめ、連携を推進し、さらに機能分化へと進めて行くことが目標です。最終的に求められる病院の病床の機能分化は、それぞれの病院・地域の利害対立を含む問題です。情報の共有と連携の推進があってこそ、機能分化が可能になると考えます。
 ご当地医療・ご当地介護の言葉通り、それぞれの地域で事情は異なります。それぞれの地域の実情に応じた自主的な取り組みがなければ、地域医療構想の目標を達成できません。私たち愛知県下の病院関係者は連帯協同し、県民のよりよい健康と幸福の実現のために、本県の医療需要・介護需要が最大となる2025年、さらには2040年(※2)を見据えて進んで行く所存です。

(※1)愛知県下の五病院団体(順不同)
     一般社団法人愛知県病院協会
     一般社団法人愛知県医療法人協会
     一般社団法人愛知県精神科病院協会
     日本病院会愛知県支部
     全日本病院協会愛知県支部

(※2)愛知県は2040年まで医療需要介護の需要が増大する特異的な地方であり、人口減少傾向に有る他県とは事情が異なります。そのため2025年を超えて2040年まで視野を広げてゆくべきと考えます。




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