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「総合的専門医」と「専門的総合医」

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大塚耕平 氏 

元厚生労働副大臣。早大卒後、日本銀行を経て2001年から参議院議員。日銀在職中に早大院博士課程修了(学術博士、専門はマクロ経済学)。内閣府副大臣(金融、郵政改革、規制改革等担当)等歴任。54歳。


前回のLINKEDは、急性期、亜急性期後の患者に対応する「中間的な病院」の必要性についてでした。では、その「中間的な病院」の担い手は誰でしょうか。それが今回のテーマである「総合医」です。
 日本の医療は、大学病院や基幹病院が臓器別専門科に細分化されてきたことから、医学部や臨床現場でも専門医を養成する方向で進んできました。
 しかし、高齢化がさらに急速に進む中、回復期やリハビリ期、終末期に適切な判断ができる「総合医」、慢性疾患に対する指導ができる「総合医」の育成が急務です。
 だからこそ、診療報酬、医師のキャリアパス等において、「総合医」が増えるようなインセンティブや工夫が必要です。
 今後の医療政策や医師の人事は、専門領域を持ちつつ、「総合医」としての能力が高い医師ほど評価される方向に進めるべきでしょう。また、そうでなければ、団塊の世代が75歳以上になる2025年以降の日本の医療現場を適切に運営していくことはできません。
 基幹病院では専門医、中間病院では総合医のニーズが強いものの、それぞれ、「総合的な専門医」「専門的な総合医」であることが望ましい姿と言えます。
医療関係者の意識改革と行動が期待されます。

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