THE ZOOM 〜尾張東部医療圏〜 編集協力:公立陶生病院

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昭和初期、瀬戸市周辺の保健衛生・医療体制はきわめて劣悪だった。
総合病院はなく、医師の数も全国平均に大きく後れを取っていた。
このため、市民は適切な治療の機会や時期を逃し、数々の悲劇も生まれた。
こうして病院設立の機運が高まったのだが、このとき、関係者や市民が病院建設の手法として選んだのは、
「産業組合法による医療組合病院」だった。
医療組合病院とは、市民が10円を出資し(昭和11年)、これを建設資金とするものである。
地域住民との深い絆を求めて、公立陶生病院のあり方を決めたこの方式は、今日に至るまで、公立陶生病院のなかで「心」として生き続けている。

 


Prologue

町に育てられ、医療人を育て、
町と手を結び、育ってきた公立陶生病院。

公立陶生病院は、さまざまな経緯を経て、昭和27年4月、瀬戸市外7ケ町村陶生病院組合が経営を担うこととなった。ここに、念願の公立病院としての、新たなスタートを切ったのである。
t_2地域に支えられ、地域に根ざした医療を推進する公立陶生病院には、二つの大きな特色があった。
一つは、「医療人を育てる」病院である。看護師の育成では、昭和20年12月、開院以来の見習い看護婦指導の実績を基に、養成所を設立。昭和28年4月には附属陶生准看護学院となり、昭和49年に発展的に改組されるまで、多くの卒業生を送り出した。医師の研修においては、昭和21年10月から実施されたインターン制度(医師実地修練制度)に伴い昭和23年4月に受入指定病院となり、制度の終了まで多くのインターン制度修了者を輩出した。社会全体がまだ混乱期にあった戦後、いち早く将来を見越して、看護婦の育成、医師の研修に取り組んだ実績は、今日の公立陶生病院のなかに息づく。
いま一つは、「地域医療を育てる」病院である。創設時から、地元開業医との地域医療上での協調を実現してきた。戦後、新生瀬戸医師会が発足すると、その運営に協力した。さらに、昭和29年9月から研修と親睦のための医師会集談会を開催、これが今日の医師会研修会の基礎となった。また、昭和28年には瀬戸医師会が全国に先駆けて創設した輪番当直医師制度開始にあたって、公立陶生病院は救急患者の二次医療に協力した。
公立陶生病院は、創立以来、約80年の時を刻み、地域に育てられ、そして地域の医療と人を育て、今日に至っている。
今日の姿と、新病棟(西棟)の完成から見えてくる、新たな公立陶生病院について、本紙で紐解いてみたい。


対談:Talk session

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77年という長い歴史を持つ公立陶生病院。
この長い年月において、常に地域住民と寄り添いながら進化を遂げてきた。
平成26年1月には三次救急医療の機能を取り入れた新病棟(西棟)が完成。
あとは国からの救命救急センターの認可を待つだけの状況であり、
今後ますますの発展が見込まれている。
公立陶生病院組合管理者である瀬戸市長と公立陶生病院院長が、
病院の果たすべき使命、そしてこれからの展望を語る。

 

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公立陶生病院組合管理者/瀬戸市長
増岡錦也
管理者として病院運営に深い理解を示し、地域の人々の健康を支えるため、また医育のために最新医療機器の導入などをサポート。瀬戸市出身である自身も幼いときに公立陶生病院に命を救われた経験があり、強い思い入れを持つ。

 

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公立陶生病院 院長
酒井和好
平成18年に公立陶生病院院長に就任。「地域住民が求めることは何か」を常に問いながら病院運営を行う。地域の基幹病院として医療水準の向上に努める傍ら、公立病院では数少ない経営の黒字化にも成功し、医療・経営の両面から公立陶生病院の発展に寄与してきた。

増岡 公立陶生病院は、地域の皆さんにとって「おらが病院」(※)。なぜなら、昭和11年、病院がなかったこの地域の9000人もの人々が、一口10円という当時では大金の出資をすることによって設立された、まさに地域住民の思いがつまった病院だからです。
酒井 「おらが病院」は、当院の根本を流れる思想ですね。80年近くの歴史を経て大きな病院に成長しましたが、「地域のための病院」という立ち位置は変わりません。日本に公立病院は数多くありますが、市民の動きで設立された病院は珍しい存在です。そのような背景があるからこそ、「主役は地域住民」という思いを当院のスタッフは特に強く持っています。
増岡 地域のための病院という根底は、「病診連携」を大切にしている姿勢にも表れていると感じます。地域の病院や診療所が各々の役割を持ち連携して動くことで、地域全体の医療が繋がり、住民の皆さんの健康を守るという役割を果たすことができます。そのような取り組みが地域住民からの信頼にも繋がっていますね。
酒井 当院の病診連携の歴史は長く、戦後発足した新生瀬戸医師会の運営に協力、また昭和28年には瀬戸医師会が創設した輪番当直医師制度開始にあたり救急患者の二次医療に協力するなどの実績を誇ります。それ以来の60年を超える歴史をふまえて今後はさらに連携を強化し、地域完結型の医療の実現に取り組んでいきます。
当院は「24時間365日絶対に断らない救急」を使命に掲げていますが、これを支えているのも地域との連携です。また建設を終えたばかりの新病棟(西棟)に三次救急医療の機能を取り入れ、あとは国からの救命救急センターの認可を待つのみという体制・環境を整えています。これにより、今まで以上に充実した救急医療を提供することが可能となります。
増岡 新病棟(西棟)の完成により、災害拠点病院としての機能も充実しますね。屋上にはヘリポートができますし、また、水道インフラが断絶された場合に地域の皆さんに水を配給するための設備も用意されています。やはり公立陶生病院は、地域の皆さんのために何ができるかを考え行動しながら、育てられてきた病院なのですね。
酒井 同感です。また、新病棟(西棟)には「医育」の効果も期待しています。たとえば、最先端の医療機器の揃った新病棟(西棟)の手術室で経験を積むことで、そのような機器を扱える高度な技術を持った医療人が育つと考えています。
また、当院は、40年にわたって臨床研修を行ってきた実績があり、研修医の育成には定評があります。40年前というと、まだ国による臨床研修制度もなかった時代です。長い間、臨床研修に取り組んできた当院への信頼は、現在まで研修医の欠員を出したことがないことにも表れています。また、近年は医育のノウハウを看護師の育成に活かすための取り組みにも力を注いでいます。今後も、病院全体で協力し、多くの医療人を育てていくつもりです。
増岡 看護師の育成には私も期待を寄せています。近頃は、専門的な分野のノウハウや知識、スキルを持った看護師の活躍の場が増えてきているので、公立陶生病院にも、出産・育児を経ても第一線で活躍できる優秀な看護師をどんどん輩出してほしいと思います。
酒井 そのためにも、この地域の良さを多くの人に広めたいと考えています。当院で経験を積んだ研修医が、やがては開業医として瀬戸に戻ってくるケースが多いことを見ても、患者さんとの距離が近いなど、この地域は医療人にとって働きやすい環境。医療人としてのスタートを切るのに最適な場所だと言えます。
増岡 そのことを踏まえ、今後は医療を中心とした健康なまちづくりにも取り組んでいきたいと思います。たとえば、瀬戸市と姉妹都市であるリモージュ市(フランス)の医科大学と公立陶生病院間で医師の交換を行うことなどを検討しています。「せともの」と並んで「医育」が瀬戸の魅力のひとつになればいいと思います。
公立陶生病院の基本理念は、「地域の皆さんに親しまれ、信頼され、期待される病院をめざします」であり、最初にあるのは「親しまれる」こと。新病棟(西棟)が完成して立派な建物になったとしても、理念を忘れずに地域の皆さんに親しまれる病院であり続けてほしいと思います。
酒井 その通りです。地域なくして公立陶生病院は語れません。地域医療の質をさらに向上させ、今後も地域の皆さんの命と健康を守れる病院であり続けたいと考えています。

※「おらが病院」:「私の病院」または「私たちの病院」といった意味。昔の人の言葉である。


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豊富な現場経験を積めるのが公立陶生病院での研修の魅力

t_3なんてアクティブなんだ」。それが、研修先を決めるための見学中、公立陶生病院の医師を見て感じた最初の感想でした。忙しいなかでも、医師たちの患者さんとのコミュニケーションの質は高く、見学にきた学生への説明もとても丁寧で感動しました。また、在籍する研修医も、みなモチベーションが高く、ここでなら優れた医師になると確信しました。志望する小児科にNICUがあるなど最先端の設備を備えていることも大きな要因となり、迷うことなく公立陶生病院を研修先に決めました。
実際に研修が始まると、想像以上に目まぐるしい日々が待っていました。当院における研修医の一番の学びの場である救急外来は、上級医の指導のもとで1年目の研修医2人と、2年目の研修医2人が中心となって対応します。さまざまなシーンで迅速かつ的確な判断が求められる現場の緊張感は、私を大きく成長させてくれました。
また、難しいのは、救急で運び込まれた患者さんから、的確な情報を引き出すこと。患者さんの状況を見ながら、正確に病状を把握するため、幅広い知識と高いコミュニケーション能力が求められました。

40年の伝統が、理想の研修に繋がる

そんな高い資質が求められる場での研鑽で、強く感じたことがひとつあります。それは、当たり前ではありますが、一人では何もできないということ。看護師、技師など他の職種の方々と協力しなければ、患者さんに迅速かつ適切な処置を行うことはできません。その実感から、周りとのコミュニケーションをより密に取るようになりました。
asaiまた、どれほど忙しくても厳しい研修に食らいついていけるのは、先輩医師たちの存在が大きいですね。公立陶生病院の医師たちは、慌ただしい日常業務の傍ら、学会の研究もしています。その背中を見るたび、自分も先輩方のようにバイタリティあふれる医師になりたいという思いが強くなります。
40年という長い歴史を持つ公立陶生病院の研修制度は、研修を受けやすい環境を生み出していると思います。私が特に感じているのは、先輩医師への相談のしやすさです。年齢が近い上級医師が間近にいて、些細なことでも相談を持ちかけやすい環境がここにはあります。当院の研修は、経験も知識も効率良く身につけることが可能です。今後も、理想の医師像めざして日々努力していきたいと考えます。

浅井貴文 Takafumi Asai


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成長を見守ってくれる温かな環境

t_4公立陶生病院で働く魅力は、院内の人間関係の良さです。私がこの病院を選んだ理由も、看護実習で訪れた際、看護師や医師、コメディカルの方々に、私たち学生に対しても常に真剣に向き合っていただけ、ここでなら着実に成長を遂げられると感じたからです。
入職から約半年間、周囲の方々に見守られ、励まされながら看護師として成長してきました。たとえば、先輩看護師の皆さんは、新人看護師が質問しやすい雰囲気を作ってくれます。それも、「患者さんの生命を守る」という看護師の使命を、共に追求していく仲間としての信念なのだと私は考えます。

寄り添い導き、支えてくれるプリセプター制度

上司や先輩には非常に恵まれていますが、なかでも私が身近な目標としているのは、「仕事が楽しい」と断言している3年目の先輩看護師です。プリセプター制度で細やかに指導していただく看護師でもあります。プリセプター制度とは、3年以上の勤務経験を積んだ看護師が新人看護師とコンビを組み、指導をする制度のこと。先輩には、仕事の話からプライベートの話までなんでも相談でき、未熟な私を支えてくれる頼もしい存在です。身近に導いてくれる存在がいることで、悩みを抱え込むことなく着実に前に進むことができていると感じます。

kono患者さんを支えることができる大きな存在になりたい

また、糖尿病の患者さんが多い私の所属先では、糖尿病に対して理解を深め、生活のなかで上手に血糖コントロールをしてもらえるよう、教育入院を行っています。入院当初は糖尿病に興味がなさそうな患者さんも、教育を受けることで、次第に自ら「今日はこんな運動をした。帰宅してもウォーキングがんばらないと」などと話すようになっていきます。患者さんが糖尿病、ひいては自身の身体に興味を持ち、健康を気遣うようになるその瞬間は、私が医療従事者になってよかったと思う瞬間でもあります。また、入院中に落ち込んでいる患者さんに、言葉をかけて立ち直ってくれたときには、大きなやりがいも感じられます。
 看護師は人と接する職業。周りの人に支えてもらうだけでなく、いつかは患者さんをはじめ、周りの人たちを支えることができる大きな存在になることをめざし、今後も笑顔を絶やさずに看護に取り組んでいきたいと思います。

河野絢子 Ayako Kono 7A病棟勤務


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平成26年1月、公立陶生病院の新病棟(西棟)がついに稼働する。
今回の建替事業は、東棟の耐震問題の解消と、病棟および救急外来、手術室、ICUなどの急性期医療部門の整備を主な目的としている。
ZOOM_公立陶生「24時間365日絶対に断らない救急」を実現し続けている公立陶生病院は、今回の建替事業の実施により地域の中核病院として確固たる救急医療体制の確立をめざす。
また、平成21年に愛知県の災害拠点病院の指定を受けたことにより東海地震・東南海地震などの大規模地震の発生が確実視されるなか、新病棟(西棟)は免震構造の建物とした上で、その他防災関連施設の整備を行い、災害時の受け入れ態勢の確立をもめざしてる。
今回は、新病棟(西棟)設計担当の平塚主査と、設計に携わった医師、2人の看護師長に話をうかがい、設計当時の苦労や期待を語ってもらった。


Architect’s eye

architect内側に入ることで、公立陶生病院の意義を知った

平成19年、建築技師として瀬戸市から公立陶生病院に出向してきた平塚主査は、病院の建替事業では、新病棟(西棟)設計担当として設計事務所と病院スタッフの橋渡しの役目を担った。
奇しくも、救急医療の崩壊が叫ばれ始めた頃にやってきた平塚主査は、その時代において、「24時間365日絶対に断らない救急」を掲げる公立陶生病院の姿勢に感銘を受けたと言う。この姿勢を支えているのは、救急医療に懸命に取り組む医療スタッフの思いだ。平塚主査は設計をすすめるなかで、それを自然に感じ取っていった。

新病棟(西棟)完成の鍵は、お互いを尊重したこと

設計で苦労した点は、予算や建築基準法などの制約と、医療スタッフの要望の折り合いをつけることだった。医療スタッフは、より良い医療サービスを患者に届けたいがために多くの要望を出してきたが、それらをすべて叶えることはできない。それでも、迷った際はできる限り医療行為がスムーズに進む方を選んだ。
また、要望を叶えられない場合には、可能な代替案を提案するなどの平塚主査の歩み寄りもあり、医療スタッフもプロ同士の話し合いに徹底し、「建築のことは、君が言うなら仕方ないか」と理解を示してくれた。そのような話し合いが結実し、新病棟(西棟)は完成したのだ。

救急と災害の両軸が、公立陶生病院をさらに進化させる

新病棟(西棟)が救急を最優先にした建物になったのも、話し合いの結果だ。医療スタッフの多くが、救急患者がきてから100mも走らなくてはならない非効率な施設の構造を解消したいと強く思っていた。その気持ちを汲み取り、新病棟(西棟)では救急外来、ICU、手術室、血管撮影室をひとつの建物にまとめ、効率の良い救急医療を行えるようにした。
また、血管撮影室が2階に入るほか、新病棟(西棟)の5階、6階の病棟には循環器系の病床がすべて入り、5E病棟を中心に「心臓血管センター」として整備された。これにより、内科・外科の枠を取り払った有機的な連携治療が可能になった。
さらに、「災害医療対策も新病棟(西棟)の大きなポイント」と平塚主査は言う。免震構造をはじめ、災害が起こった後も病院事業を継続できるよう、水・電力ともに2系統を整備。万一のときこそ、より大きな力を発揮できる施設をめざした。
平塚主査は、仕事を振り返り、「地域に必要なもの・求められているものを造っているやりがいを感じました」と晴れ晴れとした表情で語ってくれた。平成30年完成予定の公立陶生病院第2プロジェクトにも関わっており、地域のために公立陶生病院をさらに進化させていくつもりだ。


新病棟(西棟)設計ワーキンググループより

病院の将来を見据え、みんなで描いた病院像

asano平成20年の秋、私は新病棟(西棟)設計への意見を職員が提案するワーキンググループ・リーダーに選出され、公立陶生病院の急性期機能を高度化するため、調査によって明らかになった既存建物の欠点を踏まえた改善案の策定に取り組み始めました。
既存の病棟は、増築・改築を重ねており、その結果、複雑な動線の問題、患者さんのプライバシーへの配慮、最先端の医療設備などが、一部不足、または老朽化していました。そのため、単に新病棟(西棟)の機能だけを考えるのではなく、当院全体の将来を見据えつつ、新病棟(西棟)がどうあるべきかを検討したのです。
とはいえ、同じ医療スタッフでも、職種や立場が違えば考え方は異なります。そうしたさまざまな要望、意見を調整し、取り入れていくワーキンググループ活動は大変ではありましたが、これからの病院像を、みんなの手で描くことができたという点においては、極めて有意義だったと思います。

[ワーキンググループ・リーダー]
循環器科主任部長
浅野 博


急性期病棟だからこそ、感染症を起こしてはならない

sugawa私は、新病棟(西棟)建設にあたり、平成23年、新病棟(西棟)設計ワーキンググループに他2名の看護師長とともに参加することになりました。
この取り組みで特に気を配ったのは、急性期病棟である新病棟(西棟)での感染症リスクをいかに抑えるかということです。スタッフが遵守しやすい体制にするため、防護服や手袋などの備品を各部屋に配置。また、トイレの位置なども話し合いを重ねて慎重に選び、患者さんがより安心・安全に過ごせる病棟になるよう心がけました。

感染制御室室長
須川 真規子


新病棟(西棟)に詰め込んだのは患者さんへの思い

hamamoto新病棟(西棟)建設のタイミングに立ち会うことは、看護師人生において、そうそうあることではありません。そこで、ワーキンググループに直接参加する私だけではなく、部署のスタッフ全員が新病棟(西棟)建設を実感できるように心がけました。
たとえば、会議であがった話題について、積極的に部署で話し合い、室内のカラーコディネートからモニターに映る映像まで、皆で投票して選択。患者さんにとって最も快適な環境をめざしました。これにより、全スタッフの患者さんへの思いのこもったICUになったと思います。

ICU看護師長
濱本 実也

 


 

中部地区公立病院初「内視鏡手術支援ロボット」導入。

内視鏡手術支援ロボットが、地域医療を変える

t_7内視鏡手術支援ロボットを操るのは、泌尿器科の武田ひろかず医師。平成18年から平成19年にかけてアメリカ・カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校(UCSF)に公立陶生病院から臨床留学し、内視鏡手術支援ロボットをはじめとした最新医療を学んだ。
帰国後、病院は武田医師が留学先で学んだことを足がかりに、UCSF方式生検や、PSA監視療法という最新医療をいち早く導入。内視鏡手術支援ロボットに関しても、平成24年4月に保険診療が適用された直後から、院長をはじめとしたスタッフが導入に向けて動き始め、中部地区の公立病院で初めて内視鏡手術支援ロボットを導入するに至った(平成24年11月時点)。
内視鏡手術支援ロボットのような最新医療機器を公立病院に導入するメリットを、武田医師は次のように話す。「最新医療を公立病院に導入することで、より多くの患者さんが先進医療の恩恵を享受できるようになり、患者さんが住み慣れた地域のなかで医療を完結できるワンストップ医療の完成に近づくことができます」。t_8
また、若い医師への情報伝達、技術伝承にも内視鏡手術支援ロボットは活躍するという。公立陶生病院では、企業と共に開発した助手用3Dモニターを用い、執刀医が見ている映像と同じ映像を助手が見て、操作を学べるような環境を用意。また、従来の手術は、高い執刀技術の伝承が難しいという問題点があったが、内視鏡手術支援ロボットのようなロボット医療の誕生で、ある一定の習熟期間を持てば、誰でも「神の手」と言われるような高い技術を持てるようになった。
takeda現在、内視鏡手術支援ロボットを扱うのは、泌尿器科のみだが、今後は産婦人科や外科など他の科も保険収載されれば応用されていくはずだ。すでに他の科の医師たちも、いずれは自分たちもロボット医療に携わるのだという気概を持っている。さまざまな科に広めていく土壌はできた。今後の内視鏡手術支援ロボットの活躍にますます期待が募る。

泌尿器科 部長
武田 ひろかず


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ときめかずにいられない新たな瀬戸の魅力。

t_10今春の公立陶生病院への入職を機に、瀬戸や周辺地域での生活を始めたばかりの3人は、今回の瀬戸探訪に興味津々。そんな3人に、瀬戸を巡ってもらい、まだ知らない瀬戸の魅力を探ってもらった。
瀬戸といえば、1300年の歴史を持つ「せともののまち」。近年は伝統的な物だけではなく、若者向きのかわいらしい物も増えてきている。そんなかわいいせとものを扱っている代表格が、“gallery もゆ”。オーナーの野村さんが、古い長屋を改装して開いたお店の中に並べられているのは、野村さんをはじめとした若手作家の作品たち。華やかなものからシックなものまで、つい手元に置きたくなるようなものばかりだ。3人も、「かわいい!」「ときめく!」と目を輝かせていた。

1300年の伝統に直にふれる。

t_11次に向かったのは、せとものの伝統に重きを置く“一里塚本業窯”。瀬戸に伝わる伝統を若い人たちに伝えたいと話す窯主の水野さんはまさに職人。「飽きがこないデザインが素敵」と梶田さんが手にとった作品の数々は、生活に溶け込む温かみと使いやすさが特長だ。
また、こちらでは作陶体験もできる。作陶に挑戦した3人は、童心に返ったようにはしゃぎながら、初めての作陶を楽しんでいた。あまりの楽しさに、田口さんは「友だちが瀬戸に来たら絶対ここに連れてくる」と宣言するほど。せとものの魅力を存分に感じることができたようだ。

野菜カフェで、瀬戸ののどかさを頬ばる。

t_12次は今話題の“Tane Cafe”へ。野菜ソムリエの西牟田さんが平成25年に開いたばかりのこのカフェは、原則、野菜は瀬戸市や近郊の有機野菜を使うというこだわりを持っている。この日いただいたのは、その野菜をふんだんに使った“Taneランチ”と“季節のベジフルタルト”。体にやさしい食事に舌鼓を打ち、佐藤さんも「いろいろな料理を少しずつ食べられてうれしかった」と、顔をほころばせた。

おだやかな町で、のびやかに育つ。

名古屋から瀬戸に移り住んだ西牟田さんは、名古屋からこんなに近いのに、瀬戸にこれほど自然が残されていることに驚いたそう。公立陶生病院にくる患者さんも、そういう場所で生活しているためか温かな人が多いよう。
梶田さんが公立陶生病院を選んだ理由は、その雰囲気だけでなく、「個人に合わせて、個別で指導する」という方針と、病院のサポートがしっかりとしていてキャリアを長く続けられそうなことに惹かれたからだと言う。
瀬戸のおだやかな雰囲気と、公立陶生病院の若い芽を大切に育てる方針は、これからも多くの医療人を育んでいきそうだ。


Address

gallery もゆ
愛知県瀬戸市朝日町48-1 TEL:0561-85-8100
一里塚本業窯
愛知県瀬戸市一里塚町27 TEL:0561-82-4022
Tane Cafe
愛知県瀬戸市鳥原町208 TEL:090-6399-6451


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看護師募集要項

採用職種 助産師、看護師

受験資格
・各職種の免許取得者または平成26年施行の資格試験で免許取得見込みの方
・三交代または変則二交代の勤務のできる方
・地方公務員法第16条の欠格条項に該当しない方

採用予定日
新卒者採用は原則として平成26年4月1日となります。
中途採用者は随時受け入れています。

給与
当院規定による

病院見学会
平成25年12月7日(土) 平成26年1月4日(土)
平成26年2月1日(土)   平成26年3月1日(土)
※上記日程以外の見学希望にも対応いたします。
※詳細はホームページをご覧ください。


公立陶生病院  リクルート・研修管理室

〒489-8642 愛知県瀬戸市西追分町160
TEL 0561-82-1974(直通)(月〜金 8:30〜17:15)

touseimail


Special Thanks to

瀬戸信用金庫

株式会社エヌジェーシー

富士通

コニックス株式会社

株式会社フードシティ

株式会社トーカイ

東海警備グループ

株式会社ティ・アシスト

株式会社ヤクルト東海

トーエネック

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伊駒建設株式会社

竹中工務店

アズビル株式会社

株式会社日本設計

日本空調システム株式会社

閑林工業株式会社