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明日への挑戦者 / バイオメット・ジャパン 小野直子さんの場合

バイオメット・ジャパンでは、「関節疾患に苦しむすべての人々に健康な生活を
取り戻して欲しい」という強い想いから、人工関節を取り巻く課題に挑戦している。
今回、プロモーションマーケティング部の小野直子らが中心となって取り組む
「患者とその家族」への情報発信活動にスポットをあて取材した。
この挑戦は、日本が抱える医療の課題をも解決する一縷となるはずである。

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Episode 01 /

手術を受けず、関節の痛みに苦しむ人々は多い。
その原因はどこにあるのか。

 様々な原因によって誰にでも起こりうる関節のトラブル。中でも膝関節や股関節の病気は、ときに激痛を伴い、座る、立つ、歩くといった基本的動作が困難となり、日常生活に大きな支障を来すことにもなる。 
 そうした関節疾患治療の選択肢の一つとして、人工関節置換術がある。人工関節置換術とは、関節の傷んでいる部分を取り除き、人工関節に置きかえる手術のことで、痛みを大幅に軽減する効果が見込まれ、関節の動きを取り戻すことができる。
14021.jpg 人工関節置換術は日本で年間に約11万症例程度。たとえば、ひざを例にとると、人工膝関節置換術は年間に6万症例程度実施されている。しかし、現在、膝関節の疾患を抱えている人は日本国内で3,000万人を超えると推定されることから、まだまだ一般には知られていない現状が浮かびあがる。また、米国と比較すると、人工膝関節置換術を受けた患者比率はおよそ米国20:日本3という比率になる。
 こうした理由の一つとして、米国との人工関節置換術の認知度の違いがある。たとえば米国では人工関節置換術の効果が一般に広く認知されていて、人々は痛みを我慢することなく早期に積極的に人工関節置換術を受けることに結びついているが、日本での人工関節置換術への認知度はまだまだ低く、また日本人は手術という切ることへの不安から、鍼灸やヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸等のサプリメントを摂るなど、手軽な代替案を選択してしまう傾向が見られる。また、手術を受けたとしても、症状がかなり進行してからというケースが多く、早期に手術を受ける患者は少ない。それは術後の回復具合にも大きく影響してくる。
 さらに日本の病院事情の問題もある。日本においては人工関節置換術を行っている病院の情報を入手する方法も限られており、自分に合った治療を選択することが難しいのである。

Episode 02 /

導き出した結論。
それは「いかにして人工関節について正しい情報を伝えて行くのか」。

 こうした、日本における人工関節を取り巻く課題に挑戦しているのが、医療機器メーカー「バイオメット・ジャパン」プロモーションマーケティング部の小野直子たちである。
11032.jpg 社長の松本はこう語る。
 「患者さんのQOL 向上のためには、我々はメーカーとして整形外科の手術現場と医師の活動をサポートすることはもちろ
ん、患者さんが納得して手術を受けられる「適切な情報」を発信することが重要だ」と。
 本来、人工関節置換術を受けることは、痛みを和らげ、日常生活動作が改善されるもので、すべての人に歓迎されるものでなければならない。しかし、人工関節に対しての情報不足から、手術を受けず関節の痛みに苦しみ続けている患者や、そして手術する適切なタイミングを逃したばかりに手術を受けた後も関節の機能を十分に回復できず「手術を受けなければよかった」と感じる患者が実際にいるのが現実だ。
 彼らは、実際に患者の生の声を多く聞き、こうした現状に大きな危機感を抱いた。
 小野は言う。
 『いかにして人工関節についての正しい情報を伝えて行くか』と。正しい情報を伝えることができれば、より深く、医師と治療について話し合い、多くの患者が豊かな生活を手に入れることができるはずであると。

Episode 03 /

「正しい情報」とは、メリットだけではなく、
マイナス部分もしっかり伝えること。

14064.jpg 彼らが、正しい情報を伝える取り組みとして行っているのが、
10年に数回全国各地で行っている市民公開講座や、「人工関節ライフ」というWeb サイト上での情報提供である。「人工関節ライフ」内の「人工関節よろず相談箱」には、人工関節置換術を考えている患者の不安の声や、実際に手術を受けた患者の声が数多く寄せられている。
「人工関節の手術を受けられた方が、実際に歩いている場面を度々見るのですが、それは患者さんの姿を断片で見ているだけに過ぎません。断片だけの情報ではなく、Webサイトや市民講座を通じて、手術に踏み切れない患者さんが抱える不安や、手術後の生活がどう変わったのかを、ありのままに紹介することが、正しい情報を提供するための私たちの使命であると感じました」と小野は言う。
 手術を受けるかどうかという障害になっている原因は、患者によって異なる。彼らは、少しでも多くの患者の声や、多くの方が心配する手術費用についてなど、ありのままの情報を伝えることで、多くの方が人工関節置換術に対して抱いている、さまざまな迷いを減らしたいと考えた。
 「人工関節の正しい情報を伝えることは、そのメリットだけではなく、マイナス部分もしっかりと伝えるということです。たとえば、人工関節置換術を受けた方は、全体として見ると術後は良い結果なのですけど、時には疑問や不安が残ることもある。そういう部分も事実としてしっかりと伝える必要があります。以前の悩みが例え“0”(ゼロ)にはならなくとも、それでも人工関節置換術を受けて良かったよって言う人の、真実の声を届けたいです」と小野は語った。

Episode 04 /

患者が病院を選ぶ時代への架け橋となり、
誰もが「正しい治療」を受けられる社会へ。


13010.jpg 患者がそうしたマイナス部分も含めた正しい情報を『知る』ことで、臆せずに医師と十分に話し合ったうえで自分に合った治療方法を理解し、自らの意思でその治療を『選択』することができる。それは『納得した治療』を受けることに繋がり、関節の痛みに苦しみ、人生の楽しみを奪われている患者や、後から「早く手術をすれば良かった」と思う患者はいなくなるはずである。
 彼らが取り組んでいる『正しい情報を伝える』ことは、患者が医師、病院を選ぶ時代への架け橋となるはずだ。それは日本全体における医療水準の高度化にも資することになり、結果として私たちの健康が守られる社会の実現に繋がるのである。「選ばれるという立場は、私たちの製品に対しても同じなのです。良い医師に使ってもらえる製品を提供し続けるために、私たちも努力し続けなければなりません」。関節疾患に苦しむすべての人々が健康な生活を手に入れるために、彼らの挑戦はこれからも続いて行く。


COLUMN /

●日本における人工関節置換術の歴史は約40年。当初、人工関節の耐用年数は10年とも15年ともいわれる程度だったが、材質や形状、製造技術の進歩から、現在では一般に15年から20年はもつといわれるまでになった。手術手技も発達し、現在では小さな傷口で人工関節を埋め込む低侵襲手術が登場。術後の痛みも軽減し、早期回復が可能となった。 

●バイオメット・ジャパンは、米国Biomet,Inc.の日本総合代理店として2001年に設立。エンジニア出身である創業者たちの、より良い製品を追求し続ける姿勢はしっかりと受け継がれ、医師と協同して日本人に適した人工関節を開発提供している。また、人工関節置換術における早期回復に向けた、患者向けの教育プログラム「ラピッドリカバリープログラム」を開発するなど、整形外科分野における治療水準の高度化に大きく貢献している。


BACK STAGE /

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●今回、LINKED編集部は、バイオメット・ジャパンのように、医療の「正しい情報」を伝えることに挑戦している企業を知ることができた。この取り組みを大きな力にするためにも、私たち市民ができることはなにか。それは、「正しい情報」が提供され、それを入手できる場所があるならば、私たちは積極的にそうした場を活用し、情報を得る努力をすることである。それは、自分の健康を守るためでもあるが、誰もが医療の「正しい情報」を手に入れ易い社会を、そして病院や治療法を患者が選択することが当たり前となり、その結果として良い医師が育ち、良い病院が増え、誰もが安心して医療を受けられる時代を早く実現させるためでもある。これからの日本の医療を育てるのは、私たち市民にあるといっても過言ではないのだ。


ACCESS /

バイオメット・ジャパン株式会社
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