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その理念に込められた創立者の思いを、
カタチにする医療がここにある。

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Episode 01 /

若い医師の涙に、この病院の魅力と将来性を感じた。


210059.jpg まずは星長清隆病院長のプロフィールを簡単に紹介する。慶應義塾大学医学部卒業。小児の腎移植の黎明期を開き、移植の先進技術を米国で学び、帰国後、東京都立小児病院に在籍。小児腎移植の第一人者と称される。その後2~3年の予定で藤田保健衛生大学病院へ。
 「当時からここには医師をはじめ若い人材が豊富だった。患者さまのことを親身に考えるやさしく素直な人たち。しかし残念なことにまだ大学の評価は低く、医師の学生時代の偏差値レベルでは、国立大学病院の医師たちには太刀打ちできなかった」。
 そんな彼らと接するなかで、病院長の心を射止めたエピソードがある。ある日、治療の甲斐もなく患者が亡くなった。担当だった若い医師が、患者と家族を前にワーワー泣いた。男の医師が声を上げて泣くのを初めて目にしたと病院長は言う。「これは凄いことだ。こいつらは違うぞ!」。病院長は彼らこそ、共に“患者中心の医療”を実践していけると確信する。
 重篤な患者を診る場合、医師たちは万全の体制を敷く。そこにあるのは義務感か、それとも医師としての“人の心”か。患者側は敏感に察知する。学問としての医学とは異なり、医療は人のためにあるというならば、日々、医療をめざしてきた歴史がここにある。
 その歴史を根幹にして、「医療は完璧ではないゆえに患者さまを亡くすことがある。どんなに上手い手術をしても再発することもある。ただ、大切な人を亡くしても、そのご家族が自分を含めてまた藤田にかかりたい。そう思っていただける病院を作ろう!」。病院長は総勢約2430名のスタッフに熱く呼びかける。結果、1日の平均外来患者数約2000名。年間手術件数1万1000件の医療施設として、多くの患者に利用されるに至っている。

Episode 02 /

最先端医療から終末期医療まで、幅広い医療を実践する。

IMG_4445.jpg 藤田保健衛生大学病院の強みに目を向けよう。めざすのは、最先端医療から終末期医療までを一貫して行うこと。最先端医療とはその時代時代の最高水準の治療をいう。たとえば、今、医療界で話題を集める、低侵襲治療では絶大の効果を誇る手術支援ロボット「ダヴィンチ」。現在全国に約40台設置されているが、その先駆けが藤田保健衛生大学病院である。導入したのは2008年だ。また、愛知県内で唯一、腎臓・肝臓・膵臓の3分野の臓器移植を担う。安心・安全という使命を遂行し、さらなる充実を図る。
 一方、終末期医療とはがんなどで余命を宣告された患者とその家族へのケア。今後の医療界全体のテーマでもある緩和医療である。これは元々藤田保健衛生大学病院の得意な分野。2010年3月に開設した緩和ケアセンターは、ワンフロアすべてを緩和医療の専門に充てている。今後さらにキャパシティを広げていく必要のある医療領域であり、有能な医師たちが集まっている。
 最先端医療から終末期医療。多少の矛盾はあるが、表裏一体、患者中心の良質な医療の提供は同じ。小児病院出身である病院長は言う。「0歳児から100歳まで、一人の人生のすべてを診るということが目標だ」。患者一人ひとりの終着駅の病院になる覚悟が、さまざまな最先端医療への原動力。大学病院としては、類を見ないほど幅広い医療領域を実践している。

Episode 03 /

創立50周年。故・藤田啓介氏の理念をカタチに。

IMG_4459.jpg 2012年は、藤田保健衛生大学病院の母体である、学校法人藤田学園創立50周年の記念すべき年。8月には、敷地内に地下1階地上6階建ての「低侵襲画像診断治療センター(通称、放射線センター)」が新たにオープンする予定だ。「放射線センターは非常にユニークな存在になると思う。放射線治療、アイソトープ、MRI、血管撮影、CT、透視部門を各フロアに分けて設置し、高精度の320列CT装置や患者さまからのニーズが高いPET(PET―CT)装置などを導入。構想としては、ここをアジア圏のショールームにして、世界から医療関係者が見学にくる施設にしたい」。さらに「大学病院中央棟を建て替え、災害と外傷と救急を含めた急性期医療を完結させる」と病院長は説明する。
 一方で藤田保健衛生大学病院には“教育”という役割もある。医師への教育・訓練もその使命である。前述した全国に急増する手術支援ロボット。しかしその優れた特性を十分に活用し、効果的かつ安全に手術を行うには、高い技術を必要とする。その教育機関として、全国初のダヴィンチの訓練センター「サージカルトレーニングセンター」を敷地内に設立する。低侵襲手術における日本のリーダー的役割を担う病院として、日本の外科医師たちの技術向上の手助けをする。もちろん全国初の取り組みだ。
 創立者 故・藤田啓介氏の理念を次々にカタチにし、日本の医療界に貢献した50周年。これを機に幅広い領域へと躍進する藤田保健衛生大学病院に、地域からますます熱い期待が寄せられている。


Episode 04 /

アセンブリ教育に裏付けされた病院だからできる、
一歩先を行くシステムの開発。

IMG_4443.jpg 「ある意味、私は国の制度のモデルを創りたいと思っている」。星長病院長の一見、意表を突く言葉のなかに、今の日本が抱えている課題の回答が見える。急性期に続く、亜急性期、回復期、療養期、さらに慢性期の方が最高水準の医療を受けられるような新しい展開が必要なのだ。病院長の話は続く。「まだ構想の段階だが、本館に併設する施設を作り、急性期の治療をした後、そこで最新のリハビリテーションや急性期後の治療をする。症状が安定したら、ご自宅や近くの病院で療養。慢性期には患者さまの自宅に当院の医師が診察に行ったり、看護師が訪問する。あるいは、コメディカルスタッフが中心となってもいい。さらにそれを大学の教育の一環、あるいは研究の一環にする。そうした新しい地域医療システムの開発を、一歩先に私たちが実践してみたい」。
 藤田保健衛生大学病院には教育、臨床、研究という3機能が揃う。さらに医師だけでなく看護師をはじめ医療スタッフたちの人材資源も豊富だ。アセンブリ教育に鍛えられたチーム医療の素養も十分にある。そうした研究資源、人材資源を活かし総力を結集すれば、日本の医療にも新しい明るい光が射すに違いない。「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん。」の精神に再び立ち、藤田保健衛生大学病院は、これからの医療を考える。


COLUMN /

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●藤田保健衛生大学病院の“片時も自己に驕ることなく医を行わん”という理念 。「そこに込められた思いは、常に謙虚に学ぶ心を持って切磋琢磨し、患者さまに対して尽くす、ということだ。この理念は病院が存続する限り変わらない」と星長病院長は断言する。

●“自己に驕ることなく…”には、2つの意味がある。1つは医師は患者の目線に立ち仕事をしなさい、との意味。もう1つは自分を磨け、勉強しろ、との意味。

●星長病院長は語る。「医師たるもの現状に満足することなく、常に到達目標を限りなく高く持ち勉強しなさい。そして、医師のためではなく、患者さまや社会のために存在する病院であれ、という藤田啓介先生の信念に今も強く共感する」と。

BACK STAGE /

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●政府は、療養病床を削減する計画を進め、医療をそれほど必要としない入院患者を病院から在宅・施設へと移そうとしている。

●だが、そうした患者のなかにも、慢性疾患や身体麻痺、認知症など、より多くのケアを必要とする人が含まれる。かといって介護施設の受け入れ先が充分に整備されているわけでもない。

●フランスでは、諸外国に先駆けて「在宅入院制度」を整えてきた。自宅を「病院の延長」とし、ポストアキュート期の患者にさまざまなサービスを提供。日本にも同様の取り組みは出てきている。

●これ以上、行き場のない医療難民を増やして良いのか、と考える医師、あるいは病院は少なくない。ポストアキュート期の医療に、自由闊達な「私学」としての精神に基づき、藤田保健衛生大学病院は新しい問いかけを始めようとしている。


ACCESS /

藤田保健衛生大学病院
〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98
TEL 0562-93-2111(代表)
http://www.fujita-hu.ac.jp/HOSPITAL1/LinkIcon